RM AdaptorはThermalright社製のCPUクーラーにおける、オプションのリテンションキットの総称です。現在、「LGA775 RM」と「AM2 RM」(Rev.AとRev.B、Rev.C)の4種類が登場しています。
Thermalright社製のCPUクーラーの装着方法分類
XPシリーズ、SI-120
XP-120、XP-90、XP-90C、SI-120は、ソケット478用のクリップがCPUクーラーに装着されており、ソケット478ではマザーボードに付属するリテンションを、ソケットK8では付属するユニバーサルキット(みたいなもの)を用います。
これらのCPUクーラーを使用する場合は、使用するソケットに応じてリテンションキットを変更しなくてはなりません。このため、ソケットLGA775では「LGA775 RM」を、ソケットAM2では「AM2 RM」を用いる必要があります。
HR-01、Ultraシリーズ、SI-128
HR-01-K8、HR-01-775、Ultra-120、Ultra-90、SI-128は、CPUクーラーに装着する金属プレートを変更することで、それぞれのマザーボードのリテンションキットに対応することができます。
すなわち、CPUクーラーを装着する際に、わざわざマザーボード側のリテンションキットやバックプレートにアクセスする必要はありません。(ただし、重量のあるUltra-120は非推奨。バックプレートを用いた方が賢明かと)
この金属プレートには、ソケット478用、ソケットLGA775用、ソケットK8用(2種)、ソケットAM2+K8用の5種があることが確認されています。これらの金属プレートは、ベース部中央にある穴を用います。
通常、対応するソケットに関する金属プレートはそのパッケージに同封されています。
SI-128 SE
マザーボードの取り付け穴に付属の土台を組み込み、LGA775/AM2共に同一の金属プレートを用いて、土台に固定する形となりました。
土台は大型バックプレートに接続されるため、固定は従来よりも強いものと考えられます。
穴の形状等に違いはないため、上述のLGA775用金属プレートやS字クリップなども使用することはできそうです。
RM Adptor の種類
LGA775 RM
ソケット478用のクリップが固定されたCPUクーラー、XPシリーズおよびSI-120をソケットLGA775に装着させるためのものです。scytheのユニバーサルリテンションキットでも代用可能です。(少なくともXP-120、XP-90C、SI-120で確認)
AM2 RM Rev.A
公式WEBサイトには、HR-01-K8およびUltra-90用と書いてあります。これらのCPUクーラーにはソケットAM2用のS字クリップが含まれていないので(3箇所穴のあるK8用クリップ=VTMSクリップと同様の事情)、これらのリテンションキットを利用する必要がありました。「ありました」と書いた理由は、現在は上記に挙げたソケットAM2用のS字クリップが販売されているので、リテンション側を無理に変更する必要はありません。
ただし、これに関してはVTMSも同様ですが、3箇所穴の開いたクリップを加工することで、無理やりAM2対応とすることもできるものと思われます。
AM2 RM Rev.B
真にAM2 RMと呼べるのはこちらのリビジョンでしょう。なぜなら、Rev.Aを必要とするCPUクーラーは、S字クリップを使用することで、装着の問題を回避することができるからです。すなわち、これはソケット478用のクリップが固定されたCPUクーラー向けのアクセサリです。XP-120、XP-90、XP-90Cに正式対応しています。アレ?SI-120は!?と思われ方は、次のRev.Cの項目をご覧下さい。
AM2 RM Rev.C
人気製品であるSI-120を無視するわけにもいかないでしょう。きちんとSI-120にも対応したキットも登場しました。
RM Adaptor
| アダプタ | マザーボード | 対応クーラー |
| LGA775 RM | LGA775 | XPシリーズ、SI-120 |
| AM2 RM Rev.A | AM2 | HR-01、Ultra-90 |
| AM2 RM Rev.B | AM2 | XPシリーズ |
| AM2 RM Rev.C | AM2 | SI-120、XPシリーズ |
※おそらく、他社の製品のクーラーにも応用できますが、確実に検証されているわけではありません。
製品別、金属プレート同封確認表
| Ultra-90-K8 | K8用クリップ |
| Ultra-90-775 | LGA775用金属プレート |
| Ultra-120 | K8用金属プレート(ネジ)、LGA775用金属プレート(ネジ) |
| Ultra-120 eXtreme | AM2用金属プレート(ネジ)、LGA775用金属プレート(ネジ) |
| HR-01-K8 | K8用クリップ |
| HR-01-775 | LGA775用金属プレート |
| SI-128 | LGA775用金属プレート、AMD用S字クリップ |
| SI-128 SE | 共通プレート、LGA775土台、AM2土台 |
非常にややこしい話
実は、ソケット478用の登場により、話は非常に複雑なものとなりました。
Ultra-120、Ultra-90、HR-01シリーズ、SI-128は、ソケット478用の金属プレートを用いることで、XPシリーズと同等の扱いにできるわけです。これを応用すると、いくつかの装着方法が見えてくるものと思います。
HR-01-K8を購入しました。
でも、、、LGA775で使用したい!!(←ぷりぷりの実体験)
待てよ…ソケット478用の金属プレートを購入して、
scytheのユニバーサルキット(or LGA775 RM)を使用すれば、装着できる!!
このように、いくつかThermalrightさんの製品を所有していると融通が利きます。
※注意
AM2 RM Rev.BはXPシリーズにのみ正式対応しています。そのため、例えばHR-01-775にソケット478用の金属プレートを用いて、さらにAM2 RM Rev.Bを用いた場合、これは装着できるかどうかは、まったく不明です。ギャンブルと言えるでしょう。もし挑戦された方がいらっしゃいましたら、DBの方へご登録願います。
分からなければフォーラムなどで、気軽に相談してください。
一応、それなりの組み合わせを経験しております。